ただ、君に幸せになってほしい。
──たとえ僕が、隣にいられなくても。

こんにちは、ぽんずです。
今回は『由比ガ浜機械修理相談所』を紹介します。
私はこの作品を電車の中で読んでいたのですが、危なく大衆の面前でガチ泣きするところでした。
- 一巻完結で読みやすい
- ジャンルはSF×恋愛
- 感情移入できて泣ける
本記事の1ページ目はネタバレなしの作品紹介になっています。ネタバレなしと言っても物語の冒頭(さわり)の部分は少しネタバレになるかもしれません。
2ページ目からはネタバレあり感想になっていますので、ご注意ください。
個人的評価


人に近づきすぎた機械『TOWA』と人間が紡ぐ切なくも温かい、恋の物語を描いた本作品。
優しいからこそ傷ついていく、登場人物たちの苦悩、葛藤の日々を見ているのは辛かったです。心がえぐられました。
しかし、酷く傷ついたからこそ成長する氷雨や結の姿を見て、心を強く動かされました。
個人的に『大満足』の作品です。
また同時に「今すぐ誰かに勧めたい」と思わせてくれるような作品でもありました。
アニメ化、映画化期待しています。
『由比ガ浜機械修理相談所』について
著者/イラスト | 斉藤すず/ryuga. |
ページ数 | P340 |
価格 | 本体1300円+税 |
由比ヶ浜機械修理相談所は『第25回電撃大賞読者賞』を受賞した作品。
※電撃大賞読者賞は「電撃大賞」の第25回の節目を記念した投票企画《読者賞》の受賞作
あらすじ
2023年の夏。僕は世間から逃げるように、鎌倉に『由比ガ浜機械修理相談所』を開いた。ほとんど客のこない相談所。そこへある日、奇妙な男・戸川が訪れる。
『由比ガ浜機械修理相談所』あらすじ
彼とともに現れた女性、それは人に近づきすぎた機械『TOWA』だった。戸川に手放され、居場所を失った彼女・結のため、僕は新たなオーナーを探しはじめる。
突然はじまった共同生活。二人の時間を過ごすなかで、僕たちはお互いを大切に想うようになっていくが──。
電撃の新文芸はあまり書店で見かけないので、今回は電子書籍(BOOK☆WALKER)で購入しました。
Twitterで面白い!というツイートを見かけなかったら出会えていなかった作品です。



書籍も買おうと思ったけど、本当にどこにもない・・・。
Twitterでの感想はこんな感じ。
いいねの数からもこの作品が愛されていると感じます。
内容紹介(ネタバレなし)
主人公:若宮 氷雨(わかみや ひさめ)


生まれた日に氷の粒が降っていたという理由で「氷雨」と名付けられた。
大学でロボット工学を専攻していたことから、次世代型ヒューマノイドを製作する業界の最高峰『ブラックアイリス(BI)』へ入社することになる。
しかし、ある日起こった『悲劇』により氷雨の心は壊れてしまった。
その後、世間から逃げるように、ひっそりと「由比ガ浜機械修理相談所」を開くことに。
そこで出会う「TOWA」の結の新しいオーナーを探すことになるが・・・。
『TOWA』とは
TOWAは「もう一度だけ大切な人に会いたい」という願いを叶えるために作られた次世代型ヒューマノイド。
ブラックアイリスの作るTOWAは外見上、普通の人間と全く区別がつかないレベルにあり、他社の30年先を行っていると言われている。
戸川 結(とがわ ゆい)


本作品のヒロインであり、オーナーに手放された「TOWA」でもある。
プラチナブロンドの髪、澄んだ青い瞳が特徴的。
氷雨が新たなオーナーを探す間、彼と共に暮らすことになる。
著者、イラストの方を紹介


著者
本作品の著者は『斉藤すず(斉藤錫)』先生です。
他の代表作としては『バレットコード・ファイアウォール』という作品があります。
こちらも面白いので、ぜひチェックしてくださいね!



こちらの作品は書籍で購入しています。
イラスト
本作品のイラストを担当されているのは『ryuga.』先生です。
こちらはryuga.先生のpixivのアカウント。
https://www.pixiv.net/users/12007816
背景とキャラクターが美しく調和しているイラストが非常に魅力的です。
ぜひ、一度ご覧ください。
カクヨムで配信されてる?
本作品は元々カクヨムにて配信されていましたが、書籍化に伴い公開を停止されたようです。
こちらが斉藤すず先生のカクヨムのアカウント。
https://kakuyomu.jp/users/mm0612/works
現在は主に『バレットコード:ファイアウォール』のSS(ショートストーリー)を投稿されています。
読みたい!と思った方は書店へ足を運ぶか、電子書籍で購入するようにしましょう。



あくまで私の体感ですが、書店で見ることは少ないので通販、または電子書籍での購入をオススメします。
まとめ①
- 人間と機械が紡ぐ温かい物語
- 主人公の苦悩、葛藤に深く共感できる
- 後半からの怒涛の展開に注目
ここまでは「ネタバレなし」での作品紹介でした。
少しでも本作品に興味を持ってくれたら嬉しい限りです。
ぜひTwitterからでも、メールからでも感想を聞かせてください!
次のページからネタバレありの感想となっています。ご注意ください。