『レゾンデートルの祈り』は面白い?ネタバレ(ほぼ)なし/ありの感想・考察。

著:楪 一志 / 装画:ふすい / ドワンゴ / KADOKAWA
ぽんず

こんにちは、ぽんずです。

今回はSNSで話題の作品『レゾンデートルの祈り』について紹介します。

私はこの作品を読んでみて『年齢を問わず全員に見てもらいたい作品』であると感じました。

この作品を見つけた時、高校時代の現代社会の授業で『安楽死』や『尊厳死』について考える機会が多くあったこともあり、非常に興味が湧きました。

多分書店に足を運ぶだけでは見つけることのできなかった作品なので、SNSをやっていて良かったなと思うと同時に便利な世の中になったなと思っています。

ここからは、ネタバレなし(1ページ目)とネタバレあり(2ページ目以降)で紹介していきます。

ネタバレなしと言っても物語冒頭p28(プロローグ)までのネタバレを含みます。物語の決定的なネタバレというわけではありませんが、ご自身の判断で見ていただけると幸いです。
目次

個人的評価

著:楪 一志 / 装画:ふすい / ドワンゴ / KADOKAWA

「安楽死」を題材にするという新しい視点を持ち合わせている本作品。読んでいて非常に面白かったですし、私も人生について何回も考えさせられました。

表紙も美しく、いつまでも見ていられます。

ちょっと物足りなかったなと感じる部分もありますが「この本を読んで良かった」と思える作品なのでぜひ皆さんも読んでみてください。

『レゾンデートルの祈り』について

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売り切れ続出の本作品

私もこの作品を書店で買うのにとても苦労しました。見つけた時は本当に嬉しかったですね。思わず声が出てしまいました。

2021年12月には重版7刷も決定したようでその人気はさらに加速しています。

あらすじ

「あなたも、生きたくても生きられないのでしょうか」

2035年、神奈川県・江ノ島の〈ラストリゾート〉。この場所で遠野眞白が出会う人は、誰もが「死にたい」と願っている。安楽死が合法化された日本。

人命幇助者〈アシスター〉の眞白は、死に救いを求める人々と正面から向き合う。
暗闇の奥底に微かな「生きたい」があると信じ、希望の光を照らしたい。
もう二度と、あの日の後悔を繰り返さないために。

苦しくても、生きる理由を見つめ直す。
新鋭作家が紡ぎ出す、切なくも温かい命の物語。

『レゾンデートルの祈り』帯より

レゾンデートルとは

レゾンデートルとはフランス語の哲学用語(raison-d’etre)をカタカナ表記にしたもので、自身が信じる生きる理由』『存在価値という意味を持っています。

安楽死を題材にしているこの作品に相応しいタイトルですね。

読み始める前に『レゾンデートルの祈り』とはどういう意味なのか、一度考えてみると面白いですよ!

内容紹介(ネタバレなし)

安楽死制度が生まれた背景

この作品の舞台は西暦2035年「安楽死」が認められた近未来の日本

事の発端はある感染症の世界的な流行。

感染力が強く、重症化した者が助かる確率は低いこの感染症の第一発見者は日本人でした。

世界中から非難され、時には外国から襲撃を受けるようになった日本。

そうして世の情勢に日一日と不安を募らせるようになったこの国に生まれたのが〈安楽死制度〉です。

主人公:遠野 眞白(とおの ましろ)

眞白は凛とした美しい容姿をしていますが、真っ直ぐで熱い心を持っている少女

大切だった人を救えなかった過去を忘れないために〈アシスター〉になることを決意します。

新人アシスターの眞白は5人の安楽死希望者と出逢い、彼らの心に寄り添おうと正面から向き合っていきます。

人命幇助者〈アシスター〉とは

無闇な自死を減らすため、安楽死をするためには『RES』『REN』という終焉要件を満たす必要があります。

その条件を満たした上で、アシスターと最低10回の面談を行なければなりません。

アシスターはその面談の中で「死にたい」と考えている人々の中にある微かな『生きたい』を探しだすことが使命です。

終焉要件とは

『RES』は十分条件(Sufficient-condition)のことで、特定の条件のうち、どれか一つでも当てはまる場合、安楽死を望む資格があることを意味します。

『REN』は必要条件(Necessary-condition)のことで、特定の条件を全て満たす場合、安楽死を望む資格があることを意味します。

RESは年齢や病によることが起因の安楽死、RENは精神的苦痛や肉体的苦痛が起因の安楽死。といったイメージです。

著者・装画の方を紹介

著者

本作品の著者は『楪 一志(ゆずりは いっし)』さんです。

https://twitter.com/yuzuriha_isshi?s=11

楪さんは本作がデビュー作だと聞いて驚きました。しかも年間三冊ほどしか読書をしないんだとか・・・

だからこそ『レゾンデートルの祈り』には楪さんの伝えたいことありのまま感じたことが全て詰め込められていると思いますし、それが私たちにもしっかりと伝わってきます。

次回作も執筆中みたいなので、完成したらぜひ読みたいです。

装画

今作品の装画は『ふすい』さんです。

https://twitter.com/fusui0519?s=11

ふすいさんは『レゾンデートルの祈り』の他に『青くて痛くて脆い』や『逢う日、花咲く』などの装画も担当しています。

描かれる世界は『何気ない日常の最も美しい瞬間を切り取った絵』という感じがして大好きです。

画集も出しているのでぜひ見てみてください。

生きるとは何か

本作品の一つのテーマである『生きる意味とは何か』と言うことに焦点を当てて紹介していきます。

『生きる意味』といってもさまざまな視点があります。

例えば私にとっての生きる意味は色々あるのですが、大部分を占めているのは『やりたいことをやること』です。

逆に私にとって生きる意味がなかったとしても、私が誰か(家族とか友達)にとっての生きる意味になっているのなら、それは生きる意味(生きている意味)と言えるのではないでしょうか。

いきなりですが、質問です。

あなたにとっての「生きる意味」とはなんですか?

パッと『これだ!』というものは思いつかない方が多いのではないでしょうか。

皆さんもこの作品を読んだら少しだけ自分の中の『生きる意味』に辿り着けるかもしれません。

はっきりとした答えが見つけられたら、きっとあなたを良い方向へ導いてくれるはずです。

カクヨムで配信されている?

『レゾンデートルの祈り』は元々Web小説サイト「カクヨム」で掲載されていたものを加筆修正して書籍した作品です。

カクヨムでは本作品の書籍化に伴い、本文つまりは本の内容は非公開となっています。

現在配信されているのは、著者の楪さんによる「まえがき」「あとがき」です。

どちらもカクヨム限定配信となっているので、作品を読む前後にぜひ読んでみてください。

https://kakuyomu.jp/works/1177354055138021950

まとめ①

いかがでしたでしょうか。ここまでが(ほぼ)ネタバレなしの作品紹介となります。

『生きるとは何か』

私も常々考えている問題です。

この作品を読んだ後に『生きる意味』についてもう一度考え直してみると、自分の中の答えに少しでも近づくことができると思います。

ネタバレあり感想・考察は次のページ

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